紅白▽
聖護院大根と金時人参、
毎年、この季節に届く「紅白」の京野菜。
今年は少し小ぶりの出来のようだが
あまり大き過ぎるものより使い勝手はいい。
農場からの便りによると
この大根と人参は12月半ば頃降った雪の下にあったが
一度雪が融けた時期に収穫したそうだ。
(ここ数日のクリスマス寒波で、また雪の下だという)
農家の人にとっては雪の中の収穫は大変で
雪に足をとられながら、このあたりだろうと予測したところの雪を掘るのだそうだ。長大根のつもりがカブラだったり…
農作業は大変でも野菜は雪の下で甘く美味しくなる。
雪の寒さで野菜自体が凍って枯れないように糖分を蓄えるから甘くなるのだ。そして折れたり低温焼けで傷んだ葉っぱが持っている養分は、元気な部分へ移動するそうだ。
これは植物の体の一部が傷つくことで子孫を残そうという働きが強くなって
養分を春までの貯蔵器官である根っこや茎に蓄える働きが強くなるからで
こうして野菜の味は、ますます濃く美味しくなるのだそうだ。
私の冬には欠かせない京野菜、
聖護院大根と金時人参、
この甘く美味しい紅白の組み合わせは、まさに幸せの味…