忘れる
「忘れる」
言い方を変えると「覚えていない」
人との会話で
全く同じ内容を初めてのことのように聞かされることがある。
その人は、同じことを話した記憶がなかったようで…
新鮮な気持ちで伝えてくれるのだ。
文字として残るメールでも似たようなことはある。
歳を取って忘れやすくなったという場合もあるだろうけれど、
そういうわけでも無さそうに見える人との間でも起こる。
もちろん私にも、時間が経って全く覚えていない会話がある。
その時、その瞬間で完結してしまう内容ならば、忘れてしまっても特に問題もないけれど、同じことを繰り返しているとしたら、なんとまあ時間の無駄。
でも、それも考え方次第、その話の内容が楽しいことならば、覚えていないのだから繰り返し楽しめるわけで…
ある期間を過ぎて、私は覚えているけれど相手には記憶がない、
またはその逆の会話をするのは、
同じ世界に存在しているとは限らないと思わせてくれる。
確か、同じ場所に居て楽しく会話したはずだけれど???
もしかしたら違う世界に居て、違うモノを見ていたのだろうか。
人は皆、聞きたいように聞くものだし
その上、住む世界が違う可能性があるとするなら
「忘れる」「覚えていない」ことがサインなのかもしれない…