単焦点レンズ
単焦点レンズだけを付けて撮ることがある。
単焦点レンズで持っているのは
35mm、50mm、60mm、90mmの4本。
ズームレンズと違い自分のほうから近寄ったり離れたりして、いい構図を決めるのだが、遠方に撮りたい場面を見つけた時など近寄るのも限界があって、諦めるしかないことがある。
そういう意味で単焦点レンズは潔いレンズと言える。
先日、50mmレンズだけを付けて(他のレンズも持たず)出かけた。
撮りたい場面に、これ以上近寄れないという時
私の心はどんなふうに動くのか観察してみようと思った。
街歩きをしながら撮るスナップ写真は
あっ!と思った場面、撮りたい瞬間は、まさにその一瞬だけ。
二度と同じ場面に遭遇することはない。
その一瞬を思ったような画角で撮れないストレスは相当なものだった。
撮りたいのに撮れない。
ストレスを感じるだけ感じたら、そのうちに、持っているレンズで撮るしかないのだ、この条件下でいいものを撮る、と積極的な挑戦の気持ちへと変わっていく…
この日は写真より、自分の心の動きを観察するほうが面白かった。