red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

さらに『モモ』◇

『モモ』には
さりげなく散りばめられた
深い言葉が満ちている!


モモは亀のカシオペイアに連れられて
マイスター・ホラのところへ行く。

(このカシオペイアは甲羅に文字が浮かぶが
その言葉が面白い。簡潔で深い。
たとえば「ミチハ ワタシノナカニアリマス」
「オソイホド ハヤイ」)


時間について。
 
マイスター・ホラは言う…
***
……光を見るためには目があり、音を聞くためには
耳があるのとおなじに、人間には時間を感じとるために
心というものがある。そして、もしその心が時間を
感じとらないようなときには、
その時間はないもおなじだ。…
***


その時に何があったか、
何を感じたかで
一瞬であったり
永遠であったりする時間。


時間を客観的にはかる時計やカレンダーがあるけれど
はかってみたところで
あんまり意味はない。


***
…時間とは、生きるということ、そのものなのです。
そして人のいのちは心を住みかとしているのです。
***


モモはマイスター・ホラの案内で
時間の国に行って
時間の花を見る。


その頃、街の人達は
時間どろぼう(灰色の男達)に洗脳されて
時間の節約、節約と忙しく…


楽しいと思うこと、
夢中になること、
夢をみること、

これらを忘れていく人達…


モモは時間の国で

時間は、均質なものではないこと、
時間はその瞬間、瞬間で全く違う
唯一無比の奇跡の花を咲かせるような
美しい心の世界であること等を知る。


モモが時間の国で時間の花を見ることができたのは
素直な心、無私の心の持ち主だから、

恐れや欲で心がいっぱいになっていないから、と思う。


モモが行ってきた世界、
モモが時間の源をみた世界は
「おまえじしんの心のなかだ」とマイスター・ホラがモモに言った。


亀のカシオペイアも言っていた、
「ミチハ ワタシノナカニアリマス」


私たちは
自分自身の心の中に入っていけば
そこに全ての答えをみつけるのだろうか?!


心は無限に
広がっている♪♪♪



愛蔵版 モモ

愛蔵版 モモ