ウィリアム・エグルストン
ウィリアム・エグルストン
William Eggleston(1939〜)
アメリカの写真家。
映画『シャッターガール』の中で
ハービー山口が高校生に薦めていた写真集にエグルストンの
『William Eggleston 2 1/4 』もあった。
彼はカラーによるアート写真の可能性を切り開いた先駆者として知られている。
1970年代後半にカラー写真で作品を制作する「ニュー・カラー」と呼ばれる一群の作家が登場するが、そのきっかけとなったのが1976年ニューヨーク近代美術館(MOMA)で開催されたエグルストンの個展だった。
エグルストンは1939年アメリカ南部のテネシー州メンフィス生まれ、
写真家になったきっかけは1950年代後半、アンリ・カルティエ・ブレッソンの写真集『決定的瞬間』との出会いらしい。
彼はメンフィスを中心にアメリカ原風景が残る何気ない南部の生活や風景をカラーでたくさん撮っている。
ある写真家はエグルストンの写真には「大切な普通が満ちている」と評した。
行ったこともない場所を懐かしく感じる写真がエグルストンだ。
ニューカラーと呼ばれる独特の発色のカラー写真には
誰かの思い出の中にある風景がたくさん詰まっている。
どこで撮影した写真なのかを作品展でも
きちんと記載するほうがいいと言う人もあるが
撮影地を超越して見えてくる普遍的な何かを
エグルストンの写真は見せてくれるような気がする。
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