red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

セバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado)

セバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado)
写真家、1944年、ブラジル生まれ。
私の好きな写真家のひとり。



先月から
映画「セバスチャン・サルガド/地球へのラブレター」が上映されている。
公式サイト(http://salgado-movie.com/




セバスチャン・サルガド / 地球へのラブレター」
(原題:Le sel de la terre/2014年/ フランス・ブラジル・イタリア合作)


監督はジュリアーノ・リベイロ・サルガド(Juliano Ribeiro salgado)と
ヴィム・ヴェンダース(Wim Wenders)


*******(映画紹介サイトより)
自らも写真家であるヴィム・ヴェンダース監督は、ある日、住む場所を追われ難民となったトゥアレグ族の“盲目の女性”が写された一枚の白黒写真に出会う。写真が持つ底知れないパワーに深く心を揺さぶられたヴェンダースは、この作品を手掛けた写真家セバスチャン・サルガドに強く惹かれていく……。1944年、ブラジルに生まれたサルガドは、60年代、軍事独裁に反対する闘争による迫害を逃れパリに渡り、フリーランスの写真家として世界中を飛び回りプロジェクト作品を発表、その後、数多くの賞を受賞し、後進たちに計り知れない影響を与え続けている。世界的な報道写真家であり環境活動家でもあるサルガドが2004年から始めたプロジェクト「Genesis(ジェネシス)」は、ガラパゴス、アラスカ、サハラ砂漠などを巡り撮影、熱気球から撮られた水牛の群れ、遊牧民のネネツ族のシベリア横断、サンドイッチ諸島でのペンギンの楽園など、生と死が極限に交わる誰も見たことがない圧巻の風景が写し出されている。“神の眼”とも呼ばれる奇跡的な構図、モノクロを基調とした荘厳なまでに美しい作品の数々を彼はいかにして撮りつづけてきたのか。ヴェンダースは、サルガドの息子ジュリアーノの協力を得て、サルガドの撮影に同行、この唯一無二の写真家の足跡を解き明かしていく……。
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最近、このブログの
セバスチャン・サルガドの記事にアクセスが多くなっていたのは
たぶん、この映画が上映中だからだろう。


http://d.hatena.ne.jp/red-earth/20120527
ここに書いた2009年にセバスチャン・サルガド来日の際の言葉は
私自身も、時々思い出している。


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「写真を撮ることは自分の生き方を提示するということなのです。

写真とは色濃く物事が写る瞬間を捉えています。

この濃縮された瞬間こそ、私の歴史そのものなのです。」


彼はモノクロばかりを撮っていることを何故かと問われ、

「白黒は撮影した時に既に抽象化されています。白黒の写真を見た人は自分の頭の中で色を造りだすことが出来ます。

それは個人にゆだねる部分が多いということで、言い換えれば私の写真が、見た人の写真にもなり得る可能性がある、ということです。だから、カラーが出てきた時にもモノクロは消えませんでした。私はモノクロの抽象化の力を信じているからモノクロで撮っています。」と話した。
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モノクロ写真には見た人の写真になり得る力がある。
私もモノクロで表現してみたいと思っている…