数独
実家に帰っていた時、
近所に住む伯父の顔を見に行った。
伯父は数字のパズル「数独」に夢中。
脳トレのつもりで始めたのだとか。
もうすぐ中級レベルも終了するようだ。
私は「数独」を見るのは初めて、
やってみようとしたが難しい。
初級から順にやっていかないと、中級からなど無謀だった。
数独は、3×3のブロックに区切られた 9×9の正方形の枠内に1〜9までの数字を入れていくパズル。
1ブロックの中のマスそれぞれに、1〜9の数字がひとつずつ入らなくてはいけない。
大きい正方形のタテヨコの並びにも同じ数字が入ってはいけない。
つまり
一列（タテ）で同じ数字を使ってはいけない、
一行（ヨコ）で同じ数字を使ってはいけない、
一つのブロックで同じ数字を使ってはいけない、ということ。
「数字が重なってはいけない」というルールから「数字は独身に限る」となって「数独」と略された。
伯父の息子の従兄が
もっと他にすることがあるだろうに…と伯父の数独熱を批判口調で言っているので他にすることって何？と訊くと「歩くこと、運動すること」とのこと。
伯父は、じっと座って頭ばかり使っている、
今は足腰は弱っていないものの、これから先、弱らないために努力をするべきと息子は言うのだった。
夢中になる好きなことがある伯父は幸せだと思うが
従兄は、いつも非難することのほうに焦点を当てて見がちな人だ。
案外、こういう他人を褒めないトラブル波動の持ち主は多いもの。
伯父は、何を言われても我が道を行くというふうに
「数独」を解き続けていたけれど。
