500年
先日、実家に帰った時
久しぶりにN神社にお参りしてきた。
このN神社は羽衣伝説のある古い神社で
私の先祖がずっと守ってきたと聞かされている。
約500年前の1400年代に山津波があって
先祖は小さな山を一山越えた今の場所に引っ越した。
その際、N神社の御神体も一緒に連れてきたそうで、引っ越し先の土地にあったM神社で明治初めまで祀らせてもらっていたという。
明治初めに、元々の場所に近い集落の方々に託してから
先祖はN神社を守ることから離れた。
時々、一族の中からN神社に関心のある者が出るようだが
今はM神社の氏子だからと言って、N神社のほうへは参ることも少なくなっている。
私は、時々出るN神社に関心を持つ者だ、
血の繋がりが魂の繋がりとリンクしたのかもしれない。
今、実家のある場所から見えるK山が
N神社のある所からも見える。
500年前、同じ山が見える場所に引っ越した先祖の思いが
この風景を見ていて、時を超えて胸に迫ってきた。
山の稜線は、その頃と変わっていないだろう…