龍鉾
毎年見せてもらう「龍鉾」が美しい。
5月の晴れ渡った空に剣が煌めいて街が浄化される。
剣鉾は悪霊を鎮める祭具、
近所の神社のお祭りで18日には各町の色んな剣鋒が街を練り歩く…
以前、夫の家のある郊外に住んでいた頃、
同じ市内でも三条、四条などに出かけることを「京都に行く」と言っていた。
碁盤の目以外は京都ではないと考える人が多かった。
その郊外から龍鉾のある街の真ん中に越して来たのが
龍鉾が練り歩いた翌日の19日だった。
どうやら越して来る前に剣で浄化してもらったようで
こんなに長く住むとは思わなかったが
居心地が良くて、相当、強い守護なのだろうと夫と話している。
龍の名前を持つ夫は龍に守られている。
時折、龍の気配を感じることがある。
ありがたいことだ。