記者?プロ?
実家に帰る電車を降りる時、隣合わせた人が私に言った。
「記者の方ですか?」
「何かの取材ですか?」
実家から戻ってくる時には
肩から下げているカメラをみた人が私に言った。
「プロですか?」
「何を撮られるんですか?」
記者?
プロ?
どちらの場面でも「いえいえ、違いますよ」と答えながら
そんなふうに私は見えるのだろうか?!と怪訝な感じだった。
実家で、両親に「記者の方ですか?」と、尋ねられたと言うと
ふたりとも「あほらしい」と大笑い。
家に戻って夫に
「プロですか?」と訊かれたことを話すと
カメラを知らない人だろう…と分析された。
確かに私のカメラは入門者用のデジタル一眼だから
プロの使う機種ではないけれど…
他人の目にどう見えるか、あまり興味はないが
何故、そんなふうに見えたのかと考えるのは面白い。
記者のイメージ、カメラのプロのイメージ、
私に話しかけてきた二人の人が持つ、それぞれのイメージに
私の様子が、どこか当てはまったのだろう…
私は、そんな思いもしないことを問いかけられて
びっくりするというより可笑しくなってしまった。