母の日
土曜日から実家に帰っていた。
母の日に、何かできることでもしようかなと思って帰っていた。
畑に花の種を植えたり、夏野菜の苗を植えたりするので
畑仕事を手伝って欲しい、と母が言うので
私が、やったことはないけれどやってみる、と答えると
「うふふ、冗談、冗談、あなたに畑のことなんてできるわけがない…」
「そんなお手伝いをさせたこともないし…」と
母は笑っている。
私は「どんなことにも初めてはあるから、やってみるけど…」と言いながら
土いじりは苦手だなあ…と思っていた。
結局、畑仕事は母の冗談だったようで、私は家の掃除をすることになった。
(家の掃除なら、私の得意分野)
今年の母の日のプレゼントは「掃除」
なんだか、小さい頃のプレゼントみたいだ。
品物では、何も欲しいものはないと言われるし
母への感謝は「掃除」というカタチになった。
母の日に実家に帰って、母の要望通りに体を動かす、
こんなプレゼントも、いいかもしれない。
(当たり前のことをして、それをプレゼントと言うのはどうや?と夫の声が聞こえたような…)
私が掃除をしていると
花屋さんがお祝いの花を届けに来た。
妹が贈った花で、紫陽花の大きな鉢植えだった。
母は、あらあ〜!気持ちだけでいいのに!と言いながらも満面の笑顔。
花好きの母にはピッタリのお祝いだったようだ。
妹が花を吟味して選ぶ様子が目に浮かぶようだ。
両親の顔をみると
何かの日ではなくても時々、帰ろうと思った。
(電車に乗る前に駅で少し撮る。
私は駅が好きだ。駅を行き交う人たちが好きだ。)