red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

『干潟の詩』

『干潟の詩―大西艸人写真集』をIさんに貸してもらった。


彼女は風景を撮るのが好きで
先日、この写真集の干潟に一人で出かけたそうだ。


そこには同じように干潟を撮りに来た人たちが多くいて
それぞれに絶好のシャッターチャンスを狙っている。


彼女はホテルでお茶を飲んでいて隣り合った男性とお喋りをする。
大西さんの写真が好きで、この干潟に来ました…と言う彼女に
大西は僕ですと、その男性は答えたそうだ。
なんということだろう!目の前に憧れの写真を撮る人がいるのだ!
彼女は興奮気味に、その時の様子を話してくれた。


兵庫県新舞子の干潟は美しい砂紋で知られている。
ここを撮る人たちは多い。
Iさんは天気の良い日を狙って、ホテルを予約して出かけたそうだ。
近くに住んでいる人なら、その場に通い詰めて納得のいく写真を撮ることが可能だけれど、限られた日数で、満足のいく写真を撮るには事前のチェックが必要になる。
彼女は、マメに調べて行動する。
せっかくのチャンスを無駄にしない彼女の意気込みが素敵だ。


私は、風景写真を見るのは好きだが撮るのは苦手なほうだ。

私の周りのカメラ好きは、大概、風景を撮りたいと言う。
自然の造形物は、まさに神の技で、その深淵な美しさを前に
記憶に留めたい、記録したい、撮りたいと思うのは自然なことなのだ。



『干潟の詩』の表紙は
黄金色に輝く干潟を散歩する三人のシルエット。
なんとも美しい光景が切り取られている。


貸してもらった写真集を開きながら
干潟の風景に入り込んで黄金色の光を浴びているような気分になった。


干潟の詩―大西艸人写真集

干潟の詩―大西艸人写真集