夢
目が覚めたら水晶の森にいた。
若い結晶の小さなものから私の背丈より大きなものまで
無色透明の水晶が虹色に煌めいていて、私は茫然と立っていた。
しばらくして、ひとつの水晶柱に近づいてみるとその中に映像がみえる。
映画のような映像がみえる。
あまりにも速く場面が流れて変わっていくから、
何だかよく分からないままで…次に隣の水晶を覗き込む。
こちらは、ぼんやりと輪郭が分かる程度の解像度で何が映っているのか分からない。
どちらも内容はつかめないが、何かを伝えたい意志だけは受け取った私。
いったい…ここはどこだろう?この水晶たちは何だろう?と思いながら
私は、これは夢の中なのだと知っている。
夢の中の水晶の森、魅惑的な世界が広がっていて
見渡すと向こうにはローズクォーツやアメシストの森もあるようだ。
分からなければならない何かがあるのだろう。
それは時が来たら、分かるだろう。
水晶に映るモノが解らない今は、その時ではないのだ、多分。
白昼夢のような夢の中の水晶の森は美しかった。