red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

電車

地下鉄を乗り換えて夫の家に行ってきた。


毎朝の食パンは義母の焼いたパンを食べている我が家では
定期的にもらいに行くか持って来てもらっている。


今日も、いつも通りに地下鉄を乗り換えた。
相互乗り入れしている電車との関係で
乗り換える電車は同じ地下鉄でも少し小ぶりで車体の幅も狭い。


お昼過ぎの時間帯は
混み合うわけでもなく、いい具合に皆が座っている。


乗ってしばらくして、不思議な光景を目にした。


その車両は乗降口は3ヶ所。
乗客は窓を背に座って、シートは向き合っている。


小さい車体の電車だから中央の2ヶ所は6人掛けシートで
両端は3人掛け用の席がそれぞれ向き合っている。


私の座ったのは6人掛け用の席の真ん中あたり。
向かいのシートにも、ちょうど6人が座っている。


ふと車内を見ると
隣の6人掛け用のシートに誰も座っていないのだ。
向き合ったシートにも誰もいない。


こんな片寄った座り方の車内をみるのは、多分、初めてだ。


奇妙な感じだった。


寒くて一塊に肩を寄せ合って座っている、という風に見えるけれど
実際は電車の中は暖房が効き過ぎている。


誰も座っていないシートのあたりに
座りたくない何かがあるのかと目をこらして眺めたり
降り際にも見てみたが、何も不審なものはなかった。


私が乗りこんだ時には違和感を感じなかったので
おそらく何人かは座っていたのだろうと思う。


その人たちが降りてしまって
その向き合ったふたつのシートには誰もいなくなった、
次に乗ってくる人も、そこには座らなかった、
そういうことだろう。


それにしても
こんなにハッキリとした片寄りを見るのは
不思議で奇妙で…面白かった。


私の横と前に座っている人たちは
それぞれ本を読んだりケイタイを触ったり目を閉じたり
誰も車内の不思議に気付いていないように見えた。


私には珍しかったけれど
電車によく乗る人には、よくあることなのだろうか…


その時の、その座席2列は
見えても見えない場所のような所だったのだろうか…


そんなことを考えながら夫の家に行った。


夫の家の近所には田んぼが残っている。
狭くて窮屈そうな田んぼだけれど
秋には毎年、稲穂が風にゆれている。


冬の田んぼ、モノトーンが似合う。




私鉄の駅の改札口の真上。
いつもは見ないところに目を向けたら面白い模様があった。