ミステリー

定期的に地下鉄の最寄駅から電車に乗り、
バスに乗り換えて、舅・姑の家に行く。
猛暑の今日もいつものように地下鉄に向かう。

地下鉄の駅に下りる階段にそれはあった。
階段の途中に揃えて置かれたスニーカー。

その時、階段を下りているのは私だけ。
周りには誰もいない。
階段を上がってくる人もいない。

このスニーカーを履いていた人はどこに行ったのだろう？？？
サイズが大きいから子どもではない。

いつから、ここにあるのだろう？？？
何故、こんな階段の途中に脱いであるのか？？？

その人は靴を履かずに歩いて行ったのだろうか？？？

疑問でいっぱいになりながら

お昼ご飯を一緒に、と待っている家に向かう私。

そして
夕方、帰ってきて、地下鉄の駅の同じ階段を上がる。

なんと、まだ、ある！
同じ所に同じスニーカーが！

私の疑問は膨れ上がって
頭の中は妄想でいっぱいになる。

人間消失か？
煙とともにフッと消える…
何故か靴だけが残る…

有り得ない話ではない。

以前みた夢に人間が消えていく夢があった。

（その時は靴が残るという設定ではなかったが…）

そのスニーカーを撮る。
カメラは持っていなかったからケイタイで撮る。

揃えて置いてあるのが不思議だ。
いったい何だろう？？？

明日、もう一度見に行ってみよう。
まだそこにあるだろうか…

今日、出かける時に見て、帰るまでの時間は
およそ７時間。

多分、その間に清掃の人も目撃しているはず。
そこに置いてあるように見えるから
そのまま放置しているのだろうか？？？

分からない。

スニーカーの不思議。
ミステリーは身近にあるのだった…