奄美クレーター
奄美大島で泊まった所は「奄美クレーター」と言われる美しい円形の湾を眺める全室オーシャンビューのホテルだった。
住所は龍郷(たつごう)町芦徳(あしとく)。
ネイティブシー奄美(http://www.native-sea.com/)
こじんまりとした素朴なリゾートホテルで
ダイビングをする人がよく利用しているらしかった。
エメラルドグリーンの海に抱かれたホテルだった。
奄美クレーターと言われる赤尾木湾(あかおぎわん)は直径3.2キロ、周囲10キロ。
昭和45年に鹿児島ラサール高校の教諭らが、赤尾木地区にある地名「星窪」から一帯を現地調査して隕石質細粒などを発見したそうだ。
そして丸い湾は小さな彗星が落下した跡ではないか、と分析したそうだ。
(各地の「星」が付く地名は星にちなんだ伝説が残る場所が多い)
海岸から少し登った所に「星窪」の名を持つ直径約200メートルの円形の窪地がある。
まさに星が降って出来た窪みなのだろう…
サトウキビやソテツが植えられているこの場所には
「空から白い馬が降りた」という伝説も語り継がれていて、
白はガスのようなもの、馬は速さをあらわしていて
流れ星の落ちた様子ではないかということだ。
「雷の柱」によって湾はつくられた、とも言い伝えられている。
雷の柱とは大きな流れ星を意味する。
美しい景色と語り継がれる伝説…
壮大なファンタジーを感じさせる「奄美クレーター」♪
ロマンを感じる場所だった。
(YOMIURI ONLINE・九州発・2006.11.11、掲載の空撮写真。
カメラマン・足立浩史、パイロット・千葉啓輔)