タイトル
11月の写真の会の作品展では
一枚一枚にタイトルを付けることになっている。
写真のタイトルには撮影者の意図が込められているので
タイトルによって写真の見方が変わることも確かだが
鑑賞者の想像力に任せて自由に見てもらうために
あえてタイトル無しで発表する場合もある。
先日の例会では
自分では決められないと言う人ばかりで
周りに相談しながら言葉の連想ゲームのように
なんとか皆の作品にタイトルが付いた。
皆、周りの意見を反映した良いタイトルになったが
私は、写真からのイメージでタイトルを思い浮かべる付け方ではないため
例会で相談することはなかった。
今回、私はタイトルを記号のように使いたいと考えているので
他の人とはちょっと違う感じになる。
なんでも実験気分の私には、それもまたいいだろう。
先日、見に行った写真の公募展に
同じ場面で少しだけ画角が違う撮り方の2名が入選していた。
(こんな場合は、どちらかだけが入選でいいのでは?と思えるが…)
それぞれに
「御身拭い」と「蜘蛛の糸」というタイトルが付けられていて、
東大寺の大仏の御身拭いの場面なのだった。
そのまま説明したタイトルに対して
ぶら下がっている状態を比喩したほうは
タイトルに触発されて想像が広がっていった。
タイトルで写真の見方が変わるのが
よく分かる例だった気がする。
私自身は、タイトル有りも無しも楽しみたいほうだから
色んなスタイルで作品展が出来ればいいかなと思っている。