もうすぐ雛祭り
もうすぐ雛祭り。
いつも行っている町家に飾られるKちゃんのお雛様は
「男雛が向かって右、女雛は向かって左」の京雛だ。
関東では、この位置が逆なのだとか。
左右が逆になるきっかけは1928年(昭和3年)の昭和天皇が即位の礼の際、天皇・皇后が西洋の上手と下手に倣って、天皇が向かって左・皇后が向かって右に位置したからだと言われている。
関東雛は、天皇の並びを反映して男雛と女雛が左右反転したが
それ以外の配置は以前のままで整合性が失われている。
例えば、右大臣より格上の左大臣は向かって右のままであったりと
男雛と女雛以外は古来からの並び、即ち「向かって右が上位」の考えに沿っているのだ。
日本では古くから向かって右側が上手(かみて)、偉い側とされてきた。
何故なら支配者は南を向いて国を統治するべきとされていたため、
南を向く統治者にとって太陽が昇る東側、左側が尊い側となったわけだ。
(これを天子南面の思想と呼ぶ)
私の周りは殆んど京雛だから
男雛と女雛が左右逆の 関東雛は知らなかった。
どちらでも良いと思うけれど、右大臣左大臣など他の並びに一貫性が無いのは気持ち良くないような気がする。
雛祭りの頃に毎年思い出すのは実家の蔵で眠っているお雛様、
父の実家から私の初節句に贈られたもの、
いつか出してあげようと思っている…