山
実家に帰るといつも撮る山がある。
小さな頃から見ているその山には
役小角(役行者)が開いた修験の行場があったらしい。
小学校の頃、遠足で途中まで登った記憶があるが
私にとって、この山は麓から眺めるもので登る山ではない。
十数年前に亡くなった祖父にとっても
この山は田舎の懐かしい風景だったのだろう、
祖父の家には大きなモノクロ写真が飾ってあった。
故郷を離れて都会に住んでいた祖父の原風景だったのだろうか。
私も、この約600mの山を眺めるために実家に帰っているような…
そんな気分になる時がある。
この山が綺麗に見える土地はイヤシロチなのだ。
たぶん、この土地に居るだけで波動が上がる。
いろいろな行事があって実家に帰るたびに
イヤシロチの場を実感している。