「1538」
区役所の近くに住んでいるが
昨年秋、その区役所が建て替えのために仮庁舎に引っ越した。
近くにあった時には行く用事はなかったが、
ずいぶん遠くになってから10何年かぶりに証明書をもらいに出かけた。
廃校になった小学校が仮庁舎になっている。
普段、通らない道を歩いて区役所に向かう。
見慣れない通りを歩くのは面白い。
区役所の手前にパンの店「1538」という看板があった。
「1538」って何だろう…
興味を引かれて近づいてみると
卵、乳製品、白砂糖を一切使わないパンと書いてある。
100%植物性のパンだ。
私はパン好き、洋菓子好きだが
カロリーを考えると、控えめにしたほうがいいのは分かっていても
つい食べ過ぎてしまう。
以前ケンミンショーで言っていたが、
京都人は神戸に次いでパンの購入額が多いらしい。
言われてみれば京都には美味しいパン屋さんが多いし、
朝はパン食の人も多い。
区役所の帰り「1538」に入ってみた。
美味しそうなパンが並んでいる。
この全部のパンが天然酵母で、卵やバター、牛乳を使っていないとは!
豆乳クリームパンとベジバーガー(トマトバンズ)を買って昼食にした。
美味しい!
本物の「美味しい」に体が喜んでいる気がした。
「1538」のパンは遠方からでも買いに来られるそうだ。
私は、ちょうど散歩にいい距離、
ここのパンに夢中になりそうだ。
http://www.pan-1538.com/
区役所が仮庁舎でなかったら、
その通りを歩くこともなく気づかなかっただろうパン屋さん。
(乳製品アレルギーやベジタリアンの人ならば検索で見つけただろうけれど)
区役所の仮庁舎にやって来て、「1538」のパン屋さんを知ったという私と同じような人が多いそうだ。
以前は水曜日を定休日にしていたが、区役所のついでにという人が増えたので土日を休んでいると店主が話してくれた。
区役所の仮庁舎のおかげで、新しいお客さんが増えたという「1538」
私も仮庁舎のおかげで「1538」に出会えて良かった。
「1538」って語呂合わせか何かかと訊いてみた。
特に意味はないそうだ。
パン屋さんの店名は覚え難いフランス語やイタリア語が多いから
覚えやすい店名にしたかったということだった。
確かに「1538」は、すぐに覚えられる。