たてがみ
昨夜、妹Kに誘われて
先月オープンしたばかりの京料理の店「立神」に行った。
妹Kの友だちのご主人の店で「立神」は「たてがみ」と読む。
立神は妹Kの友だちの旧姓なのだと言う。
私は、この店名を聞いたとき、奄美大島の立神と称される岩を連想した。
「立神」の読み方は「たてがみ、たちがみ、たつがみ」など地域によって違うが、奄美では「たちがみ」と言う。
奄美諸島、トカラ列島、大隅諸島の島々には「立神」と名付けられた岩礁が多数ある。
「立神」は沖に浮かぶ岩礁や小島。海の彼方の理想郷ニライカナイから神様がやって来て最初に立ち寄る場所とされて、古くから信仰の対象だった。
岬の向こうにそそり立つ岩を神の姿に見立てて、昔は浜辺でよくノロやユタが祈りを捧げていたそうだ。
今では奄美大島の名瀬の立神には灯台も建っているほどで、それほど厳格には神格化されなくなっている。
どちらかといえば集落のシンボルと言えるだろう。
妹Kの友だちは鹿児島県出身とのこと、
「立神(たてがみ)」という妻の旧姓を自分の店に名付けたご主人は
よほど、この名前が気に入ったのだろう。
立神、
私には奄美大島の美しい景色が見えてくる。
守り神としての立神の姿が見えてくる。
立神、いい名前の店だ。
http://www.tategami.info/
妹Kと会席料理を堪能してきた。
個室で気兼ねなくお喋りして笑い転げて…
姉妹で食事をするのも、いいものだ。
美味しかった!
会席のご飯にも添えられていた「ちりめん山椒」を、お土産にもらった。
丁寧に炊きあげられた上品な逸品、ますますご飯がすすむことになる…