red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

写真を撮っていると
絵を描いていたでしょうと言われることがある。


確かに写真を撮る人には絵を描いていた人(描いている人)が案外多い。


年配の人で「私には残された時間があまりない、絵は時間がかかるけど、写真は結果が早いから」と言うのを聞いたことがある。


私は絵は描かない。
描いたことがないし描けない(だろう)。


絵のセンスというか上手い下手は
努力ではどうしようもない、ギフトのようなもの。


そういえば、先日10数年ぶりに話したAさんも絵を描くひとだった。
私の周りの絵を描く人は、大概、センスがいい。
洋服の趣味はもちろん、生き方にまでも、それは言える。
オリジナリティに富んでいることが身についているような気がする。


前回、神戸の教室では「絵画から学ぶ空気感の表現方法」で
いろんな遠近法と水平線の位地、バランスなどを学んだ。


2次元の絵画、写真の中に奥行きのある3次元の空間を表現する技法全般を「遠近法」と呼ぶ。上下法、大小遠近法、空気遠近法、消失遠近法、色彩遠近法、グラデーション遠近法、線遠近法など、遠近法の詳細がきちんと言語化されると、ぼんやりと感覚的に解っていたつもりのことが、今まで、自分の中で何も整理されていない、つまりは解っていないと解るのだった。


講座で学ぶことの意味は
なにも解っていなかったと知ることにもある。


水平線の位地についても
なんとなく思っていたことが言葉にされると
鮮明なイメージを伴って入ってくる。



絵画でも写真でも
その四角形の中の、どの位置に水平線を持ってくるのか
自分が心地よいと思う位地はどこか、
水平線の位置によって心理的な影響をみることが出来る。


水平線が上にあると冒険心に富んでいる。
真ん中だとバランス感覚がある。
下にあると、安定志向で控えめ。
(あくまでも一般論であるが)


私の好きな位置は下から3分の1のあたり。
何もない四角形の空間だったら、下に水平線があったほうが落ち着くが
撮った写真を一覧表で見てみると、他の要素もあるので
当たり前だが、いろいろな構図で撮っている。


撮るときは一瞬で構図を決めることが多い。
水平線の位地、遠近法など、いちいち考えはしないが
後で撮ったものをみると、自分の傾向は見えてくる。


撮ったものを見て、一人反省会をすることが大切だとK先生は
よく言われる。


撮ったものを見るのは、自分の傾向を分析して整理すること、
自分を知ることだと言える。


自分の傾向が解れば、次は敢えて違うことをしてみる、
意識的に違う要素を入れて撮ってみる、
こういう繰り返しで、私の世界は広がっていくのだろう…