電話
10数年ぶりだろうか、Aさんから電話があった。
彼女とは年賀状の交換をするだけだが
何かの折に思い出してくれていたようだ。
彼女は人形作家だが会社勤めもしている。
その会社の経営者が問題を起こして、
ワンマン経営だった会社自体が立ち行かなくなり
彼女は、その整理のために大変なのだと言う。
会社の整理にあたって専門的な助言をする人が少し遠方で、すぐに対応してもらえない…近くでいい人がいないかという電話だった。
経営者の人格に関することで経営自体が続けられなくなるという事態に、
数人の小さな会社はてんてこ舞い。
Aさんは続けて言う、
「よく考えたら、結果的に、すんなりと辞められるんですよ」
会社を辞めたかった彼女には好都合な展開なのだと言う。
私は「2012年に大きな周期が終了するというから、それに合わせて
Aさんの仕事もリセットしたのね」と言いながら
10数年前にもマヤの暦の周期について彼女と話したことを思い出していた。
久しぶりに聞く彼女の声が懐かしかく嬉しかった。
人形の作品展も近いそうだ。
今まで、行ったことがなかったが
一度、彼女の顔を見に行ってこようか…