讃岐富士
丸亀城から讃岐富士と呼ばれる飯能山(いいのやま)が綺麗に見える。
飯能山は丸亀市・坂出市の境界にあって標高421.87m。
讃岐が心地良いのは
平野に円錐形の美しい山が点在しているからかもしれない。
平坦な土地に沢山のおむすび形の小さな山がある風景を見たくて
私は讃岐にやって来るのだ。
ピラミッドにも見える山はビュートという独特の地形。
ビュートは溶岩台地が浸食されて円錐形に残ったもの。
(同じ浸食でも屋島のようにテーブル状になっているものはメサと呼ばれる)
讃岐平野には、そういうビュートと呼ばれる地形の山が多いが
中でも富士山に似た形の美しい山が七つあって、古くから「讃岐七富士」と呼ばれている。飯能山も讃岐七富士のひとつ。
讃岐平野におむすび形の山が多いのは火山活動に関係する。
約1400〜1100万年前の火山活動で溶岩に覆われた讃岐平野は、後の風雨によって浸食されていくが、岩質の違いによって低山部の花崗岩は崩れやすく浸食され、中腹から上には硬い火山岩であるサヌカイト(安山岩の一種)は残った。山頂付近は、そのサヌカイトが風化した赤い粘土が堆積している。
数年前、金刀比羅宮奥社から見た讃岐富士も美しかったことを思い出した。
今回の旅では金刀比羅宮(こんぴらさん)には行けなかったが
春のこんぴら歌舞伎の頃に一度、行きたいと思っている…
(丸亀城から撮る)
(丸亀の街の片隅に咲く…)