アロー
徳島のお寺さんで飼われていたアロー、
車に轢かれる事故で亡くなっていたことを昨日知った。
住職さんからのメール、
「玄関先でお昼寝中に轢かれてしまったんです。
轢いたのは前の住職のAさん、因縁を感じます。」
驚いて電話をして訊いてみたら５月５日のことだという。
アローは14才、ゴールデン・レトリバー、
健康を考えて甘いものなどは与えないようにしてきたから
足への負担がなく元気に過ごしていた。
その日、玄関先から鳴き声がして行ってみると
車に轢かれてグッタリしていたそうだ。
轢いたAさんは問題の多い人だったようだ。
小さくて見えなかったと言って轢いたことを謝らなかったらしい。
大きなアローが見えなかったはずはないし
その人はお寺に来る度に、いつも犬が邪魔だと言っていたそうで…
轢かれたアローを抱えて住職さんは、何か一言でもと言おうとした時、
アローは「もういいから」という穏やかな目をして住職さんを見たという。
事故後アローは病院で４日間頑張って、そして逝った。
いつもは甘いものなど与えていなかったのに
事故の1週間前くらいから、アローは甘いものを欲しがって
ちょうど甘いお菓子の到来物も多く
何故か普段厳しい住職さんも、そんなに欲しいのならとあげていた。
アローは知っていたのだと思います、と住職さんは話す。
憎しみ合った者同士は後生においても同じ所に生まれあわせると言います。
アローを轢いたAさんに無念さをぶつけてみても因縁が深くなるばかりですし、言っても分からない人とは係わらないことにしました…と住職さんは言う。
アローが縁を切るようにと命をかけて教えてくれたのだと思う、と話を終えた。
前に書いたアローの記事、
アローの写真をみて、彼を偲んでいる…
