セバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado)
セバスチャン・サルガド(Sebastiao Salgado)
写真家、1944年、ブラジル生まれ。
写真を撮るときの心構え、心の有り方について
先週のカメラメーカーの講座で、H先生は彼の言葉を引用して話された。
「私はどんな過酷な状況の中でも、生きようとする人間の尊厳を撮っている」
「どんな人にも状況にも、差別の心を持たず、尊厳を持ってカメラを向けている」
ドキュメンタリーフォトを撮っているセバスチャン・サルガドの、これらの言葉を
写真を撮る人たち皆に聞いて欲しいと話された。
セバスチャン・サルガドは2009年に来日したとき、次のように話した。
「写真を撮ることは自分の生き方を提示するということなのです。
写真とは色濃く物事が写る瞬間を捉えています。
この濃縮された瞬間こそ、私の歴史そのものなのです。」
彼はモノクロばかりを撮っていることを何故かと問われ、
「白黒は撮影した時に既に抽象化されています。白黒の写真を見た人は自分の頭の中で色を造りだすことが出来ます。
それは個人にゆだねる部分が多いということで、言い換えれば私の写真が、見た人の写真にもなり得る可能性がある、ということです。だから、カラーが出てきた時にもモノクロは消えませんでした。私はモノクロの抽象化の力を信じているからモノクロで撮っています。」と話した。
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セバスチャン・サルガドの写真の一枚一枚から観えてくるモノクロの写真の持つ力、被写体の存在感、それらが語り出す言葉などに圧倒されている…
私は今までモノクロで撮ったことは殆んどないが
編集の段階で色を抜いてみたことがある。
最近撮ったマネキンの写真、
見た人から、これはモノクロにしてみたらどうか…と言われて
フォトショップで加工してみた。
マネキンのシルエットが強調されて、面白い感じになった。