玄米ご飯

夫の家に久しぶりに行ってきた。
義母が食べたいというので玄米ご飯を持って行った。
同じ市内とは言え、山を越えた東のはずれなので
電車とバスを使って一時間はかかる。
ここ２ヶ月ほど行けなかった間は義母が時々食パンを持って来てくれていた。

義母は玄米ご飯が体に合うらしく
毎日はいらないけれど、長く食べないと無性に欲しくなるようだ。

この間、遊びに行ったJ市の叔母に、私の炊いている玄米ご飯を一度食べてみる？と訊いたら即座に、玄米ご飯はいらないと言われた。
毎日美味しいご飯を食べているから、そんな不味そうなご飯はいらないと言う。叔母は、食べてみなくても分かると言う。
私は、分かると断言する人に、食べていないから分からないと思うよ〜と言ってみた。それでも叔母は、私には分かる！と言う。

叔母は、多分、自分に合わないものは分かるのだろう。
それは理屈ではなくて感じるのだろう、と思った。

人はそれぞれ自分のセンサーを持っている。
私も、酵素玄米を炊いていて、習った方法でも十分美味しいけれど、玄米を発芽させて炊きたいと思ったのだった。そのほうがもっと美味しいだろうと思ったのだった。

発芽させた玄米に小豆、塩を入れて炊く。
それを発酵させるので、消化が良く風味も良い。
義母は、この玄米ご飯ファンだ。とても喜ばれるから、私はこんな簡単に親孝行が出来てラッキーだと思っている。

夫の実家の近所も、ほんの少し見ない間に小さな変化がある。
前に行った時、稲穂が垂れていた田んぼでは稲刈りが済んでいた。
住む人のいなくなった古い家は取り壊されて更地になっていた。

季節は着実に移ろっていく…