菱川勢一(ひしかわ せいいち)
菱川勢一、映像作家・アートディレクター・写真家、
彼の写真展に行ってきた。
写真展は京都から始まったのだった。
http://moviesnotexist.com/
「存在しない映画、存在した光景」
映画のワンシーンのような写真と、その写真から聞こえてくる物語と。
ホテルのエントランスを入ってすぐ、フロント前の空間が
ギャラリースペースになっていていた。
写真を撮ってもいいかどうか訊いてみたら、いいとのことで、
オープンでカジュアルな雰囲気の中で写真をゆっくり楽しんできた。
私は、物語が聞こえてくる写真が好きだ。
街、建物、人…
被写体の一瞬の表情から物語は始まる…
人の営みが垣間見える写真が好きだ。
菱川勢一の写真もそういう写真。
写真展のチラシ(最近はフライヤーと言うそうだが)には、
「菱川のカメラが切り取ると、彼らはどこか軽快な物語の登場人物となる。
誰も知らない、存在しない映画の中で。」とある。
私は「森の木琴」のCMで菱川勢一を知った。
彼は、この作品の監督を務めてカンヌ国際広告賞で3冠受賞している。
久しぶりに「森の木琴」をみる。
清らかで透き通ったような心持ちになる。