整形外科
何年ぶりかの病院は整形外科。
Mさんに紹介してもらった個人病院。
住所を聞くと学生時代に住んでいた地域、
もう何年もその界隈を歩くことはなかったから、楽しみな気分で出かけた。
その病院は大きな通りに面しているが間口は狭く、
普通の民家にも見えそうな外観。
パッとみた瞬間、ここは心地よい場所だと分かった。
玄関を入ってみて、それは益々確かになった。
受付の人、待っている人、看護師さんやリハビリの専門家など皆、いい顔をしていた。病院嫌いの私が毎日通ってもいい、と感じたほど、いい「場」なのだった。院長先生の診察を受けた時、それは、この人の下だからだと思った。
「長」とつく人が、どんな波動の持ち主かで、その場が決まってくることを目の前で見せてもらった。
近くても来る機会のなかった界隈を歩くのも
時間を遡ったような懐かしさがあって楽しかった。
帰り道、暗くなった道をぶらりと歩いていると美しい塔のような建物がある。
明るい時間帯では気付かなかった…この華やかさは夜のもの。