紅白
春の陽気に誘われて近くの梅林を歩く。
紅梅と白梅の木がある。
まだまだ蕾ばかりだが、少しだけ咲いている木をカメラマンが取り囲む。
紅白、
紅梅と白梅、
梅は香り高い可憐な花だ。
「馥郁(ふくいく)たる梅の香り」という表現がある。
馥郁はよい香りのただようさま。
この言葉は梅に使うことが多いように思う。
それだけ梅の香りは際立っているということか。
万葉集の頃は白梅、平安時代になると紅梅がもてはやされたらしい。
ウィキペディア(Wikipedia)によると
*****(抜粋)
梅(英:Japanese apricot)
別名に好文木(こうぶんぼく)、
春告草(はるつげぐさ)、
木の花(このはな)、
初名草(はつなぐさ)、
香散見草(かざみぐさ)、
風待草(かぜまちぐさ)、
匂草(においぐさ)などがある。
江戸時代以降、花見といえばもっぱらサクラの花を見ることとされている。
しかし奈良時代以前に「花」といえば、むしろウメを指すことの方が多かった。
ウメよりサクラがより愛好されはじめるのは、平安時代中頃からのことである。
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梅の別名の数々、どれも趣がある。
春の陽気に誘われて梅を見てきた。
まさに春告草だ。
ほのかに漂う梅の香りに春をみる日曜日の午後…
日が落ちて、薄暗くなってきても梅の花を見ていたかった。