木のある風景◆
美瑛
今回の北海道の旅で私が一番行きたかった場所。
時間が許せば長期間、滞在したい場所。
美瑛の丘の風景を初めてみたのは前田真三(風景写真家)の写真だった。
(美瑛は前田真三の作品を通じて有名になっていった)
美しい風景がそこにあった。
「木のある風景」がそこにあった。
私は木が好きだ。
スッと立つ木々が好きだ。
街路樹や公園の木、どこの木でも眺めてしまう。
今回の旅で
どちらかと言うとお花畑より木のほうが好きなことを確認した。
美瑛の丘、
木のある風景…
いつまでも眺めていたい木があった。
風に吹かれて木を眺める。
実は私自身を見つめているような気がする…
次第に木を見ているのか自分自身を見ているのか分からなくなってくる…
これらの木には、それぞれ名前が付いていて
見る人たちのために説明の看板まであるのだが
元々は畑の所有者が自分の畑の目印として植えた木であるらしい。
単なる目印ですよ、と勝手に付けられた名前に苦笑しているかも知れない。
ガイドブックに載らない木も沢山ある。
(ガイドブックにも載らず、名前もない木)
目印だから所々にポツンと立っている。
(これは有名なケンとメリーの木)
観光客が押し寄せて写真を撮っていても
ここは、あくまで実際の農業の場。
木に見とれて夢中になっていたら農道をトラクターがやって来た。
トラクターのおじさんに
この「木のある風景」に立ち入らせてもらって「ありがとう!」と会釈した。