北の大地◆
北海道は「北の大地」という呼び方がよく似合う、と思っていた。
姉妹二人旅。
新千歳に降り立って札幌に向かう。
暑い!
蒸し暑い!
今年の北海道は暑いと聞いていたけれど
この湿気の多い蒸し暑さは
京都とほとんど変わらないように感じる。
空の広がりは「大地」を感じさせてくれるが
「北」と言うと単純に涼しさ、寒さを連想してしまうから
暑いのは「北の…」のイメージではないと思う。
北の大地、
ただ単に地理的に北に位置する土地という意味なのに
情緒的な意味合いをくっつけてしまいがちなことに苦笑してしまう。
年々暑くなっているから
北海道でコシヒカリが出来る日も近いらしい。
それを見越して着々と準備に入っている人たちも居るとか。
旅の初めのうち、
「北海道は、もっと涼しいはず」
「前に来た時はもっと涼しかった」など、願望や思い込みを
「もっと〇〇」「もっと……」と曖昧な表現で繰り返していた。
「以前は、もっと〇〇だった…」と誰もが言うような
いつのまにか大きく気候が変わっていた、という時も近いかも知れない。
気候だけはなくて、いろいろな物事が大きく変わっていた、というような
その時は今であるかも知れない…
北海道大学構内の木々、
美しい!