大文字
先ほど、五山の送り火を見てきた。
大文字と船形と左大文字を見ることができた。
川面に吹く風が少しだけ涼を運んできたが
日中の暑さが残る中、人の波は絶えることがなく
次々にともされる炎がよく見える場所へと移動するのだった。
いつものカメラをひょいっと持って出かけたのだが
ビューポイントに着いてカメラを触ってびっくり。
なんと充電池が入っていないではないか。
そうだった、残量がなくなっていたから充電中で、
カメラに入れるのを忘れていたのだ…
傍らで夫が
いつもファインダー越し(液晶画面越し)に見ているのだから
たまには自分の目でゆっくり見てみたらいい、
自分の目に焼き付ければいい、と言っているのが聞こえる。
「美しさ」をカメラで切り取りたい私は
この人混みを家に戻ることは無理だし…などと
いつまでもカメラが使えないことを悔いているのだった。
五山の送り火が終わると秋が近くなる(はず)、
この猛暑では気配すら感じられないが。
実感できなくても確実に季節は進む…
(2002年の大文字の画像。撮影者不明)
(京都新聞ニュース)
http://www.kyoto-np.co.jp/top/article/20100816000145