ひのみや
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ひのみや、という言葉と
「日」「宮」と浮かぶので検索してみたのですが、
「風日祈宮」のことではないかと思います。
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本質に一番近い光があるのではと感じます。
もし伊勢神宮へ足を運ばれることがあれば
立ち寄って見られてはいかがでしょうか。
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昨日、何枚かの絵の解読をしてもらったメールの中に
こんな風に書いてあるところがあった。
昨年1月11日、お伊勢さんに参拝した折、印象的な光に包まれた場所が
まさに、この「風日祈宮」だったから、この記述には驚いた。
そこで撮った光の写真を思い出した。
風日祈宮に射し込む光のほうを向いて撮った写真。
(撮ってから数ヶ月、パソコンの壁紙にしていた。)
もともと「風神社」と呼ばれていた「社」が「風日祈宮」の「宮」になったのは、
鎌倉時代の蒙古襲来の際に神風を吹かせた功績によるそうだ。
『伊勢神宮―知られざる杜のうち』矢野憲一著 (角川選書) には
次のように書かれている。
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鎌倉時代、蒙古(元)の大軍が襲来した時、朝廷は公卿勅使を神宮に派遣し、風の神に祈話した。
風社の社殿が鳴動して、赤い雲が立ち上り、天地を照らし大風が石や砂を巻き上げて巨木を倒して、西の方に駆け抜け、九州の博多湾では猛風が起こり、怒涛天を衝き、来襲する敵艦は沈没、十万の元兵はたちまち全滅した。それが二度もあった。
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風日祈宮、
鬱蒼とした木々の間からこぼれる陽射し。
その光が印象的なところだった。
風の神の勢いがいいのか
今年は強風吹き荒れる日が多いようだが…
そんな吹き抜ける風に身を任せて、
その風を感じたいと思うことが時々ある。
吹き渡る風を感じたいときがある。
そういえば「伊勢」の枕詞は「神風」(かむかぜ)。
神の住む地域から吹き寄せる風を意味する。
本来は、「清々しい風」という意味であるらしい。
近いうちに伊勢の風、神の風を感じてこようかと思った。
(2009年1月11日、風日祈宮にて)
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