red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

街の電気屋さん

今日、テレビをつけたら目に入ってきたのが
スクランブル」というお昼の番組だった。


元気な街の電気屋さんを取り上げていた。


町田にあるその電気屋さんは
価格は高くても年配のお客さんでいっぱいなのだ。


近くに量販店があるから価格ではそちらのほうが安い。
でも高くても皆が寄ってくるのは、この電気屋さんの徹底したサービスにある。


デジタル化して取り扱いが難しくなった製品の説明は
分かるまで何度でも繰り返してくれるし


電球1個の取替えでもすぐに飛んできてくれる。


電気製品に関するサービスはもちろん
年を取っているお客さんの日常生活の要望まで
営業マンが聞いてあげている。
(このサービスは裏サービスというのだそうだ)


テレビで紹介されていたのは
電球交換のついでに爪を切ってあげたり


コタツのコードの接触不良を直してから
お茶を飲みながら話を聞いたり


車に乗せて近所のスーパーへの買い物に連れて行ってあげたり…


御用聞きの営業マンたちの顔がとっても素敵なのだ。


そして
用事を頼む人たちの顔も幸せそうで…


たまたま付けたテレビだが
質のいいドキュメンタリー作品を観た時のような
爽やかな風が吹き抜けた。


この電気屋さんは
一時は店舗数も増やして手広くやっていたそうだが
段々、大型量販店が進出してきて
価格では太刀打ちできなくなった時に
どうしたら生き残れるかを考えたそうだ。


時は電気製品がアナログからデジタルに向かう時代で
扱いが複雑になり、お年の人達にとっては使いこなせない製品が増えていた。


そこで、これからはお年寄りに喜んでもらえる電気屋になろう!
値段は安く出来ないが、徹底したサービスを行おう!と方向転換をしたのだそうだ。


客層をお年寄りに特化する転換をしたわけだ。


経営者の方が
「大型の量販店が進出して来なければ、昔のままの「殿様商売」だったと思う、
量販店が来てくれたことを、マイナスではなくてプラスに変えることができた、
ありがたいことです。」と話していた。


そして「電気以外のサービスをどれだけ頼んでもらえるか、
できるだけ頼みやすい雰囲気つくりを考えています」とのことだった。


街の電気屋さんが次々になくなっていく中で
考え方ひとつで元気な「街の電気屋さん」に生まれ変わることができる…


お客さんは、多分、支払った価格以上のものを得ているのだろうし、

お店で働く人も長く勤め続けたいお店だろうと思った。



店の販売員、お客さん、皆の笑顔が魅力的なお店だった。


番組の中の短いコーナーだが、たくさんの幸せが詰まっていた。

いい笑顔を見せてもらった♪