再び『王国その1』◇
ひとり暮らしを始めた雫石は
占いを生業にする視力が弱い
楓(かえで)という男性の
アシスタントになる。
ひとの持ち物から読み取る力に長けた楓。
この能力で
伝わってくるのは心地良いことばかりではない…
引用*****
それでもたまにその中に、新雪みたいにきらきらとした人の心の
輝きが財宝のように埋もれている。
どんなくだらない相談の中にも、
どんなありふれた愛憎劇の中にも、
なにかとてもきれいで、
はかないものがひそんでいる。
それをどろどろしたぬかるみの中から見いだすのが、
そういうものがないわけではないということを信じ続けるのが、
楓の仕事なのだ。
*****引用終わり。
火事で焼け出された雫石の大切なサボテンも
楓のおかげで
数鉢は助かった。
雫石は楓のところで働くようになって
今までにも増して
いろいろなことを考えたり
学んだりすることが
できるようになった。
引用*****
自分の体と心と魂、それを持ってさえいれば、
欠けるものはいつでもなにひとつなくて、
どこにいようと同じ分量の何かがちゃんと目の前に
あるようなしくみになっているのだ。
もしそう感じられないのであれば、
それは本人の問題に過ぎない。
*****引用終わり。
本当に大好きな物語だ!!!
人間っていいなあ〜!
人生って どんな顔を見せていても
大きな大きな目でみたら
素晴らしいものなのだなあ〜!と
素直に思える物語だ♪
私も
生きていることが嬉しくて
毎日の瞬間瞬間が輝いていて
今も未来も過去も
全部含んだ自分を抱きしめている…
雫石の物語も続いていく…