red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

スマナサーラ師◇

アルボムッレ・スマナサーラ師は
スリランカ初期仏教の僧侶で
多くの著作がある。


『「やさしい」って、どいうこと?』宝島社


この本でスマナサーラ師は
きちんと意味を定義しない言葉には、気をつけたほうがよい、
と分かりやすく説明をしている…


「やさしさ」の判定は自分の自我、エゴ、自己中心的な
強い自意識で決めている、
意味がとても曖昧で矛盾していることもあるし
「浮いた言葉」である…と。


自分に都合がよければやさしくて
都合が悪ければやさしくない、
ただ、そういうことなのに


「やさしいから、良い」
「やさしくないから、悪い」ということを信じて疑わない…と。



スマナサーラ師の本によって
今まで疑いもせずに使ってきた「言葉」の定義・意味が
改めて本当はどうなのか?と
考えるきっかけになっている。
考える癖がついたと思う。


そして
自分を観察するのに
とても参考になっている。


自分を知るために
自分の感情の観察をして
自覚することを続けているのだが、


自分の感情を観る時に
どの「言葉」に対して
どのような「感情」を反射的に感じるのか、とみると…
言葉の定義が曖昧なことが多いと気付いたのは
スマナサーラ師のおかげだと思う。


たとえば「小さい、低い、少ない、」などの言葉を
ただ単に現象の説明としてシンプルに聞けずに
「小さいって何?低いって?少ないとは?」といった
反射的に否定的な感情が
くっついてくる場合がある。


現象の説明をシンプルに聞けないわけだから
物事を判断する力も劣ってくる。


「小さい」という言葉には本来否定的な意味はないはず。
無意識に「大きい、良い。小さい、悪い。」というような判断をするのは
周りから(親、学校など)の刷り込みの結果だろうか。


多くの人の様を見て
疑わなかっただけのようにも思う。


無意識、無自覚に言葉をつかって
無意識、無自覚に余計な感情をくっつけて
物事を的確に判断できないことは
したくないなあ…と思う。


スマナサーラ師の本は
人生をややこしくしないための必読の書♪


ややこしいのが好きな人もあるから
そのあたりはややこしいが…


「やさしい」って、どういうこと?

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希望のしくみ (宝島社新書)

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いまここに生きる智慧―シスターが長老に聞きたかったこと

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