音
写真を撮る時にも
健康と同じく求め過ぎると
つまらない写真になりがち。
と言っても
向上心は必要なのだから
これまた微妙な感じとしか言いようがない。
街撮りをしていると
音が消えることがよくある。
人が行き交う喧噪の街の
聴こえない音を聴いているような
豊かで静かな世界が、そこに在るのだ。
私が撮るのは
そういう不思議な瞬間。
多重に存在する世界の
どこかを切り取っているのかもしれない。
それは「見えて見えず、聴こえて聴こえず」の世界…
直島で見たウォルター・デ・マリア(Walter De Maria)の作品、
「Seen/Unseen Known/Unknown(見えて/見えず 知って/知れず)」を思い出した。