まつも（松藻）

いつも行っている美容室で
私にとＴさんから預かっていたという「焼まつも」をもらった。

まつも？？？
まつもって何？と訊くと
Ｔさんの故郷の岩手の海藻だということだった。

美容室のＮさんもＹさんもＴさんからもらったそうだが
「まつも」は知らなかったそうだ。

「焼まつも」は「まつも」を焙ってあるから
そのままでも食べられるし
お味噌汁のお椀にちぎって入れると磯の香も高く美味しいらしい。

「まつも（松藻）」は
松の葉に似ていることからだが
松穂（まつぼ）とも言うらしい。

岩手県を中心とした太平洋沿岸の岩場で採れる、20cm程の細長い海藻で
昔から三陸地方の海藻の中で風味があると珍重されてきた。
毎年１月から３月の間に手作業で収穫されるが、昔は保存がきかないため地元でしか食べられていなかった。

「焼まつも」は
昭和24年頃、まつもを海苔のように板状に乾燥させてから焼くことで、商品として流通させることに成功した。

Ｔさんとは美容室繋がりのご縁で
酵母液の作り方をお伝えしただけなのだが
「焼まつも」という珍しいものを頂いて、ありがたいことだ。

まだまだ知らない食材があって楽しい。