一ヶ月以上、涼やかな音色を奏でてくれた鈴虫、
小さな虫カゴでは窮屈な位に大きくなってきた。
粉末の「スズムシのエサ」が高栄養だからと思われる。
鈴虫たちを小さな世界から解き放したほうがいいだろうということで
日曜日、夫と近くの自然の中に放しに行った。
小さな川の側の草むらに虫カゴから出してやると
しばらく戸惑った素振りがあったが
すぐに、どこかに行ってしまった。
どんな小さな生き物でも、しばらく世話をしていると
「別れ」の気分になるもの…
夫とふたり、鈴虫に「ありがとう!」と言ってお別れをした。
動物を飼っている人たちの気持ちが
ちょこっと分かる気がした日だった。