概念と視点
土曜日は写真の会の例会、
今日は「概念と視点」についての話が印象に残った。
例会後半、持ち寄った写真の講評で
写真が概念で撮られているのか、
その人独自の視点で撮られたものなのか、という見方が面白かった。
写真を学ぶ人は
多くの場合、真似ることから入る。
本、ポスター、カタログ、絵葉書等々、
いいなと感じる写真と同じように撮ってみることから始める。
こういう場面はこんな風にという「概念」を頭に入れてしまうのだ。
ところが、その人の作品として写真を見る場合、
概念で撮られたものは、いわば、誰にでも撮れるような
ありきたりな写真であることが多く、それは作品としては弱い。
概念を外して撮ることを意識したほうがいいという話だった。
先生が言うには、男性は概念を外し難く、
女性の持つしなやかな面は概念にひきずられないそうだ。
琴線に触れた何かを撮る時、
人は、どこかで見た構図などを思い出しはしないだろう。
概念に強く左右されてしまう時、
純粋に写真を楽しんでいないような気がする。
最初から真似ることをしない撮り方で、
独自のスタイルを持っている人がいる。
結局、写真は学ぶものではないのだろう。
勉強のために例会に行っていて、そう言うのも可笑しいのだけど。