新玉ねぎ

実家の近所の農場から
今年も新玉ねぎが届いた。

こだわりの有機農場なので安心の野菜ばかり、
そしてどれも美味しいのだ。

玉ねぎは、どんな料理にも合うので重宝する。
何人かの友人知人にお裾分けして喜ばれた。

農場の便りには「小満」について書いてあった。

5月21日が二十四節気の「小満」だったが
ラジオのDJが小満を「作物がそこそこに育った頃」と言っていて
農場主は、思わず笑ってしまったそうだ。

暦を解説するサイトには
「あらゆる生命が天地に満ち始めるという節気」とか「草木の緑が日ごとに色濃くなり、成長ぶりが感じられる頃」とか説明されているが
この農場主の知っている「小満」は
「ほとんどの人々が百姓だったころのこと、
秋に獲れたお米の貯えもだんだんと底が見え、
（お米は税としても取られたので無くなるのが早い）
だんだん心細くなる頃に、裏作である麦に穂が実り出すので
ホッとする頃、少しだけ心も満ち足りる頃」と教えてもらったのだと言う。

ちょうど麦畑では穂が実り出し
あと少しで麦刈りも始まる正に「小満」の季節、

甘みいっぱいの新玉ねぎに私は満ち足りている…