タイトル
土曜日から始まる写真展の写真にはタイトルが付けてある。
写真展の中にはタイトルを敢えて付けない展示をするところもある。
今回の写真展では、どのサイズの写真にもタイトルを付けようと決まったので一応付けたが、見る人の自由に見て欲しいから、私はどちらかというとタイトルは不要だと考えるほうだ。
要するに撮った人の意図を知りたいかどうかなのだ。
私がタイトルを要らないと思うのは、その写真だけを純粋に鑑賞したいから。
私は撮影者の経歴だとか撮影に込めた意図に、そんなに興味がない。
だから撮影者の意図から遠いところで見ている可能性は十分にあるが
それが、その時の私なのだろうから、それはそれでいいと思っている。
写真によっては撮影データを知りたいと思うことはある、
絞りのF値やISO感度などを参考にしたい場合があるから。
以前、師事した先生は説明が必要な写真など要らないと言われた。
先生の場合は写真の背後にあるものを射抜くような眼を持っておられたから
その言葉には迫力があった。
先生は、見ただけで全て分かってしまうから
余計な言葉など不要であったのだ。
私のように、まだまだ見る眼を持たぬ者は、タイトルの付いた写真を沢山見ることで、見る眼が養われていくのかもしれない。
(それはタイトルに込めた意図通りの写真が撮れている場合に限るけれど)
土曜日からの写真展、
タイトルも含めて14名の写真を楽しみたいと思う。