2014-04-07 糸遊 「糸遊(いとゆう)」 春の季語で陽炎のこと。 芭蕉は「糸遊に結びつきたる煙かな」と詠んだ。早春や晩秋の晴天の日にクモが糸を吐きながら空中を飛び、 その糸が光に屈折してゆらゆらと光って見える現象が原義で あるかなきものに例えられることが多い。 ここ数日は花冷えで 大気はキリっと冷気を含んでいる。 春独特の揺蕩うようにゆらゆら見える景色の中で 眠りを誘う絶妙の温もりに包まれて…そんな春を早く感じたい。