red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

N神社

実家で年末を過ごしたのは久しぶり。


父が退院して、お正月を家で迎えられることになって
その手伝いに帰っていたのだ。


クリスマスの頃に降った雪が残っていたが
私が居る間は、穏やかな陽ざしの日や
気温が高く雪にはならず雨が降る日や…


雪が降るのを見たい私には少し残念な数日だった。
(母は、年末の用事をするのに雪は嫌だと言っていたが)


父が帰ってきた翌日、
私は、縁のあるN神社へ出かけた。


私の実家のY家は、このN神社を守るための家であったと聞かされている。
500年前の山津波のため、その地を離れ小高い丘を越えた今の場所に移り住んだ後は、神社は近くにある集落の人たちが管理することになったそうだ。


先祖が守り続けてきたN神社、
Y家の子孫の私は、とても強い繋がりを感じている。


コートを脱ぎたくなるような暖かい陽ざしの日、
N神社は雪景色の中にあった。


神主の居ない神社は、お社の傷みも進んでいる。
風雪から守るためか青いビニールシートが掛けられているお社の前で
母と私の連名で寄付をしてお社を修復するだろう未来の光景が見えた。


その時、重いはずのビニールシートが風で揺れて、
N神社の森全体が光に包まれたようだった…


久しぶりに冬のN神社を訪れた。


先祖たちも見たであろう山のふもとに広がる雪景色の中、
変わらずにN神社はある。


いつか私も、女神を祀るこの地に帰るのかもしれない。