おかん
大阪には自分の母親を「おかん」と言う人がいる。
(大阪以外でも言うかもしれないけど)
大阪に住む妹Kの息子は
「ママ」から「お母さん」になって、
今では友だちや知り合いと話すとき「おかん」と言っているそうだ。
大阪生まれ大阪育ちの息子には
自然な言葉使いなのだろうけれど
大阪に住んでいても大阪人ではない妹は
自分が「おかん」と言われていることに馴染めないらしい。
妹Kが
「たまげた〜!いつの間にか私はおかんになっていた」と言うのを聞いて
妹Kの雰囲気と「おかん」が全然合わないから、私は大笑いしてしまった。
「おかん」
たぶん、大阪の人には親しみと愛情を含んだ素晴らしい言葉なのだ。
大阪で育った息子は母への愛を込めて「おかん」と呼ぶ。
呼ばれ続けて、妹Kも「大阪のおかん」になっていくのだ。