美容師Nさん
一ヶ月に一度のペースで美容院に行く。
伸びたなと感じるのが、一ヶ月後なのだが
今回は3週間だった。
長年通っている美容院なので椅子に座るだけ。
同じように切ってもらったらいいと
特に美容師さんへ注文をつけることもない。
美容師さんの仕事は毎回全く同じではないし、
髪の毛の伸び方も同じではないだろう。
数日前「プロとアマ」の記事を書いたが、
美容師のNさんは、それを読んで自分の仕事のことを思ったのだと言う。
写真家の坂田氏の言葉、
「100%意識を持っている写真と、80%50%、あるいは何となくいい感じだったからなどという無意識とでは、はっきり違いが出てきます。それが仕事の力量というものです。」
彼女は慣れでカットしまうことがあるのだと言う。
100%の意識を持って仕事に向き合わないと!と、写真家と自分の仕事を重ねたと言う。
そして客である私も
「客」であることを100%意識して座っているかどうか…
お喋りに夢中の私の頭が動きすぎることがあるそうだから、私も無意識に美容師さんの意識をそらす会話と動作で座っているというわけだ。
こんな話をしながら、昨日は、お互いに意識的だった。
彼女は100%意識してカットしてくれたし
私は客である自覚を100%持って仕事をしてもらった。
美容師さんの仕事と
仕事をしてもらう私と
二人の間に、いい緊張感があった。
この空気を忘れないでおこう。