明倫小学校
明治2年開校の明倫小学校(平成5年に閉校)、
京都芸術センターとして、その重厚な建物は使われている。
以前ここについて書いた記事「建物」(2011年6月16日)
http://d.hatena.ne.jp/red-earth/20110616/1308154219
7月13日、祇園祭の山や鉾を撮ろうかなと出かけたが…
山や鉾を撮るより、見に来ている人を撮ってしまう私。
撮りたい衝動が湧いてくるのは、やはり人なのだった。
その日、湿気をまとった暑さに閉口して、ひと休みするために入ったのが
近くにある元・明倫小学校の建物。
古い木造の教室、廊下、窓、扉、階段、
時を超えたかのような不思議な空間が、そこにはあって…
建物のあちらこちらに、木が醸し出す濃厚な気配が漂う。
木の香りは密度が高く、次第に記憶を遡っていたようだ。
それは私自身の記憶なのか、建物が持つ記憶なのか…
明倫小学校は京都芸術センターとして再生、
そこは凛として精神が研ぎ澄まされる場所、
今、芸術家たちが集う場として使われている。