真の幸福
「機嫌がよいこと、
丁寧なこと、
親切なこと、
寛大なこと、等々、
幸福はつねに外に現はれる。
………鳥の歌ふが如く
おのづから外に現はれて
他の人を幸福にするものが
眞の幸福である。」
〜三木清『人生論ノート』〜
本屋さんで雑誌をパラパラと開いていて、目に入ってきたページにあった。(その雑誌は、時空旅人別冊『言霊』)
ちょうど、ブータン国王夫妻が来日中で「国民総幸福度」について様々な言及がされている日のこと。
雑誌で「………」と省略されたところに入るのは
「歌わぬ詩人というものは眞の詩人でない如く、単に内面的であるというような幸福は眞の幸福ではないであろう。幸福は表現的なものである。」
機嫌がよく、丁寧で、親切で、寛大な…
人の内面は、おのずから外に現れる。
穏やかで安定した人の波動は確かに周りをも幸せにするだろう。
学生時代に読んだ三木清、今ほとんど覚えていない。
あらためてじっくり読んで見ようと思う。
- 作者: 三木清
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1978/09
- メディア: 文庫
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