red-earth's blog

(2017.6.25)red-earth’s diary から移行しました。女性ヴォーカル好き、写真好き…

水玉

草間彌生の「水玉」の意味は何だろう…と考えていた。


『やっぱり好きだ!草間彌生。』の中で猪飼尚司氏が
「水玉に込められた意味を、解き明かす。」という文章を書いている。


****(抜粋)****
生きる喜び、悲しみ、楽しさ、すべてを示す作品の主幹。
草間は自身の芸術を説明する時に「自己消滅」という言葉をよく用いる。モノから発せられるオーラが景色全体に無限に広がっていき、自分もいくつもの水玉となって消滅していく。「すると、永遠の時の無限と、空間の絶対の中に自分も、あらゆる物質も回帰し、還元されてしまう」と草間は言う。


「私には、一つひとつの水玉をネガティヴにして網の目の一量子の集積をもって、果てしない宇宙の無限を自分の位置から予言し、量りたい願望があった。どのくらいの神秘の深さをこめて、無限は宇宙の彼方に無限であるか。それを感知することによって、一個の水玉である自分の生命を見たい。水玉、すなわちミリオンの粒子の一点である私の命」


ピカソでもマチスでも何でもこい。私はこの水玉一つで立向かってやる」

****(抜粋終わり)****


直島のカボチャの前で、私は言葉にならない言葉を発していた。
それは言葉になる前のイメージのようなもの…


私は彼女の水玉に魅せられている。
強烈な個性に魅せられている。
彼女の宇宙のカタチに魅せられている。